覚せい剤ルート
北朝鮮から中国へ覚せい剤の密輸が増加しているようです。
香港の人権団体「中国人権民主運動情報センター」は14日、北朝鮮から中国への覚せい剤の密輸事件が増加している、と報じた。北朝鮮政府が十分な取り締まりをしていないためだとしている。中国との関係が冷却化すればさらに取り締まりが緩み、流入量が増える可能性がある、とも警告している。
中国側国境警備当局者らの話として伝えた。遼寧省丹東市で3月、北朝鮮から覚せい剤1.2キロを密輸した中国人貿易商2人が死刑判決を受けたほか、吉林省では1~9月に北朝鮮人30人が同様の容疑で有罪判決を受けるなど、件数が大幅に増えているという。
同センターは、覚せい剤が北朝鮮国内で製造されているとして「(核実験問題で)中朝の関係が悪化すれば、北朝鮮政府が意図的に取り締まりを緩める可能性もある」との見方を伝えている。
2006年10月14日23時28分 朝日新聞
【北京・西岡省二】中国遼寧省大連で先月、覚せい剤を保管していたとして日本人男性2人が公安当局に拘束されていたことが11日分かった。瀋陽総領事館大連出張駐在官事務所によると、2人は先月26日に大連市内で拘束され、同事務所が面会を求めている。
日本側の情報筋によると、2人は覚せい剤1トン程度を保管していたという。中国では、覚せい剤所持は極めて重い罪で、裁判にかけられた場合、厳刑の下る可能性が高い。
毎日新聞 2006年10月11日 東京夕刊
遼寧省大連は北朝鮮に隣接する港町です。ミサイル発射や核実験によって北朝鮮から直接入るルートが寸断され、中国を経由するルートが出来つつあるのかもしれません。
1.2キロ密輸して死刑になることを考慮すれば、この拘束された邦人二人も間違いなく死刑になると思われますが、こればっかりは同情できないですね。
このような第三国を経由した密輸入には金融制裁が非常に有効です。北朝鮮が対話の条件として第一に金融制裁の解除を挙げるのも納得できますね。
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コメント
まだまだ締め付ける手段は一杯。パチンコ産業も傾斜するくらい国税に介入して欲しいですね。
投稿: 民草あおい | 2006年10月15日 (日) 13時17分