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2006年7月17日 (月)

戦略的外交

北朝鮮ミサイル問題も、安保理決議にて一応の決着が付きました。

今回は、小泉首相が不在の中、安倍官房長官が中心となって、安保理決議に対する日本外交を、官邸主導で纏め上げましたが、その一方、小泉首相はいったい何をやっていたのでしょうか?

 国会閉会中の夏休み期間を利用して、日本となじみの薄い国に重点的に閣僚を派遣する「戦略的外交」が11日始まった。第1陣として小坂憲次文部科学相がアフリカのウガンダへ出発。20日からは中馬弘毅行革担当相がバルト3国のエストニア、ラトビアを訪問する。

 戦略的外交は小泉純一郎首相が提唱。昨年の国連総会で安全保障理事会の常任理事国入りを目指した日本は、つきあいの乏しいアフリカ諸国との調整にてこずり、失敗。その反省もあって、首相は今年4~5月、首相として初めてエチオピア、ガーナを歴訪し、帰国後に閣僚が手分けして外国を回るよう指示した。

 これまで、閣僚の夏の外国訪問は各省庁が勝手に行き先を決めていたため、人気の高い欧米やアジアの主要国に人気が集中し、文字通り「外遊」の色合いが強かった。

 今夏は、首相や閣僚が訪問したことのない82カ国のうち、在外公館の有無や政情などを考慮して、内閣官房が約20カ国の訪問先を各省庁に割り当てた。将来の常任理事国入り実現に向け、各国との友好関係を強化するほか、北朝鮮との国交がある国には核やミサイル、拉致問題などの解決に向けた協力も要請する。

 ただ、エルサルバドルやホンジュラスを割り当てられた与謝野馨経済財政担当相が「遠すぎる」と渋るなど、訪問先の変更を求める閣僚も出ている。【大場伸也】

毎日新聞 2006年7月11日 20時44分

今回、サミットに先立って、11日~から行った中東訪問は、自らが提唱した「戦略的外交」を実践したものです。

その目標とするものは、言うまでも無く、前回失敗した安全保障理事会の常任理事国入りでしょう。

つまり、小泉首相は、安保理決議は次期総裁候補の安倍官房長官らに任せ、自らは将来の安全保障理事会入りを目指して外遊に出たわけです。もちろん、今、日本が直面する北朝鮮のミサイルの脅威に対して各国の理解を得ることも忘れていません。

当然の事ですが、朝日新聞が面白おかしく報じたように、ラクダに乗って喜んでいたり、ブッシュ大統領とフォークダンスを踊って喜んでいただけではないということです。

サミット中にも、中国を除く各国と会談の予定があり、すでに15日に行われた日露首脳会談では、東シベリア原油パイプラインの建設推進について合意がなされ、16日に行われた日独首脳会談では、対中武器禁輸解除に向けて釘を刺しました。そして、今日、17日には日印首脳会談が行われ、経済連携協定について合意がなされる予定です。

前回の常任理事国入りは、外務省主導の戦略無き外交の果てに失敗に終わりました。

今回、外務省ではなく、官邸が外交を主導して主権外交を展開し、安保理決議を勝ち取り、北朝鮮のミサイル問題を最大限活用して、国際社会に日本の存在感を示したことは、将来の常任理事国入りに向けた大きな一歩だといえます。

いまさら国連なんて古臭い組織にこだわらなくても・・・という考え方もあるとは思いますが、日本は伝統的に国際法を遵守する傾向にあります。つまり、今回もそうでしたが、制裁措置等を発動するためには国連のお墨付きを得ることが何よりも重要であると考えているということです。それは結果として、日本の安全保障が日米同盟一辺倒になることを防ぐこととなり、また、日本への国際的な信用へとつながっていきます。これはとても重要なことだと思います。

将来の日本の利益のために戦略的に行動をする。外交とは本来そうあるべきなのではないでしょうか?

けして売国のために行うことではないのです

そう考えると、民主党代表の発言というものがいかに陳腐で意味が無いものであり、民主党という政党が、日本の将来のことなどまるで考えていないということがわかるというものです。

これで参院選に勝つつもりでいるというのは、もはや悪い冗談でしかありません。ちゃんちゃら可笑しいです。

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